@article{oai:kyujyo.repo.nii.ac.jp:00000031, author = {松本, 禎明 and 伊藤, 美香}, issue = {2}, journal = {九州女子大学紀要, Bulletin of Kyushu women's university}, month = {}, note = {2005 (平成17) 年に発達障害者支援法が施行され、2007 (平成19) 年には特別支援教育が始まり、学校現場で発達障害の子どもの支援が本格的に行われるようになった。2003 (平成15) 年度の文部科学省の調査で、通常の学級に学習障害の子どもは7.8%在籍しており、4.5%は学習面にハンディキャップのある学習障害であるということが分かつている。そこで、今回の研究では学習障害の子ども達への学校現場での支援体制の現状と課題について、大分県内のある中規模の中学校1校を取り上げ、そこで勤務する教諭の意識を書面調査により調べることにした。さらに、学習障害の子どもを持つ保護者への面接調査も行うことにした。  その結果、中学校教諭への書面調査では、教諭の年齢で差は見られるが多くの教諭に学習障害の子どもの支援経験があることが分かった。学習障害の情報に関しては、種々の媒体から情報を得ており学習障害についてもある程度理解できているが、得られた情報を十分に整理できるに至っていないことが明らかとなった。学習障害の子どもを支援する際、担任以外に特に必要な教諭は、学習障害や他の発達障害の専門知識を持つ特別支援学校教諭への期待が極めて大きいことが分かった。周囲の健常な子ども達への告知に関しての是非は、分からないと回答する教諭が多い中、学習障害の子どもとその保護者との十分な話し合いの上、その気持ちを最優先させ告知を考えるという考えを持つ教諭もいた。学習障害の子どもを持つ保護者への面接調査では、その子どもは保健室登校を経験し、保護者と子どもの両者が養護教諭に精神的に強く支えられていたことから、養護教諭の存在は極めて重要であり保護者からの期待も大きいことが感じられた。支援に関しては、保護者の子どもは教科書とノートの配置を変えることで学習がしやすくなる、メモを簡潔に書くことで読みやすくなるという変化が見られたことにより、学習障害の子どもの症状の特性をよく理解し環境改善を行うことで、良い変化が現れることが明らかとなった。周囲への告知に関しては、本人と保護者の気持ちを最優先し、十分な相談と共通の理解を基に実施に移すことが重要であることが分かった。  以上のことから、学習障害の子どもへの支援は、難しい局面もあるが、担任並びに特別支援学校教諭に加え養護教諭も核となった上で全ての教諭聞で連携を深め、保護者からの十分な理解も得て推進していくことが重要であることが分かった。}, pages = {135--150}, title = {学習障害の子どもの支援に関する研究}, volume = {50}, year = {2014}, yomi = {マツモト, ヨシアキ and イトウ, ミカ} }